もうちょっと照明に工夫すれば良いのに、と思います。
曾根崎お初天神通り(日中)
近松門左衛門の大ヒット戯作「曾根崎心中」のヒロインである「はつ」。
作中では天満屋の女郎として登場し、平野屋の手代である徳兵衛と恋仲にだったお初と疎遠になった時に偶然再開。徳兵衛は平野屋の店主が姪と結婚させようとして画策し、お初がいるからと固辞する徳兵衛が許せず付け払いの代金を請求して追い出されるという状態になります。
なんとか支払いのお金を工面。そのお金を3日限りという約束で友人に貸したものの、その友人に借り倒された上に詐欺扱いにされるという悲惨な状況になります。身の証を立てるには死ぬしか無いとお初とともに露天神社の境内で心中・情死するという大変悲しいお話です。
ただし、登場人物や情死したという内容は全て実際にあった事件を元に作品化したもので、当時大ヒットして「心中もの」がブームになるきっかけを作った有名作品です。
その「はつ」が曾根崎お初天神通りの名前に冠せられ、入口に浄瑠璃人形としてレリ−フの様に掲げられています。
昼間に見ても、やや不気味な印象を与えているのですが、夜になり、ライトアップされると凄みが出てしまい、かなり不気味です。
曾根崎お初天神通り(夜景)
ライトアップされているのですが、立体なため横からライトを当てる状態になります。
しかし、ここで、上から下向きにライトアップすればそれほどでもなかったのでしょうが、下から上向きにライトアップされてしまっています。
よく、懐中電灯で顔を下から照らして脅かすアレと同じライティングで、かなり不気味。左右に1灯ずつ増やすだけでだいぶ印象が変わるとは思うのですが、これはちょっと陰湿なストーリーにぴったりというか、あまり何も考えずにライティングしたのか。
お初天神と呼ばれていて、この名称が件の神社の正式な名称と思われている節がありますが、「露天神社」が正式な名称です。お間違いなきよう。
しかし、
『曽根崎 お初天 神通り』
って分けて有るように見えるのだが、なぜだろう。
屋根無し車さん、これは分かれて見えるのではなく分かれています。イヤ、そういう配置になっているのです。
この通り名の看板ですが、この指摘を頂いた空白箇所にパネルの桟があり文字の間隔が空いてしまっているのです。
本来であれば一枚モノのパネルで「曽根崎お初天神通り」と詰めて文字が配置されていれば良いのですが、写真では見えていない桟があるため「曽根崎|お初天|神通り」となってしまい隙間が空いてしまっています。