利が大きい

昔、「ぐ、ぐ、ぐ、具が大きい」というCMがありましたねぇ。苦情が入って放送中止になりました。
韓国美味料理みなり
韓国美味料理みなり
韓国美味料理ミナリの看板です。
この看板、やたらに「り」が大きいのです。
大阪言葉辞典の「ノリヤノカンバン」の項をの挿絵を見ますと、「のり」の「の」の字が大きく「り」が小さく描かれています。これは「利が小さい」にかけた洒落の看板ということですが、こちらの看板の「みなり」の「り」が大きく描かれています。これは「糊屋の看板(ノリヤノカンバン)」とは正反対で、同じ意味で解釈すると「利が大きい」すなわち大もうけということになります。
大阪で飲食店を営むとなると、そんな暴利をむさぼることをすると「高かろう悪かろう」になってしまい、すぐにお客さんが来なくなることにつながります。
まあ、利が大きいとは関係なく、デザイン上の処理だったのでしょう。
もともとの「みなり」は韓国語で日本の芹に相当する野菜のことです。
[参考文献]
牧村史陽編 講談社学術文庫 大阪ことば事典第13刷
ノリヤ【海苔屋】の項を参照

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