温度調節半田ごて

 先般、ANTEX C型を購入したのですが・・・気になっていた別の半田こてを購入。

PX-280
 good PX-280(交換こて先PX-28RT-B)

 鉛フリーはんだはRoHS指令により製品としての使用は必須となっていますが、個人の電子工作では鉛フリーはんだは溶融温度が高く、濡れ性も悪い上に半田コテのこて先が喰われる、仕上がりに光沢がないので半田不良が判断しづらいと色々悪い印象が揃って使いにくいため、自作品は普通に鉛入りはんだを常用しています。
 大きな端子類やベタアースが多用されている基板など出力が必要な時は2出力タイプのTQ-70を使用していたのですが、鉛フリーはんだ対応を(今更ながら)ちゃんとしておこうかと思い2021年11月に発売された新しい半田こて導入を決定。こて先は標準のPX-28RT-S2Cとは別に先が尖った円錐形のこて先であるPX-28RT-Bも同時に購入しました。多分普通使いはこっちのこて先になるでしょう。

 使い心地はあくまでも個人的な印象となりますが、大洋電気産業社PX-280製品ページの謳い文句の通りで最大出力80Wとパワフルな事もあり設定温度までの立ち上がりが大変早いのは作業開始時に待つ必要がありません。熱容量が大きいベタアースのはんだ付けを繰り返しても温度が下がる感じは無く、デフォルトの設定温度350℃で十分快適な半田付けができるのは、さすが温度調節型の面目躍如といったところでしょうか。ステーションが意外と邪魔だと思う時がありますので、ステーション型と同等の使い心地をコンパクトなグリップ型で使えるのは大きいメリットではないでしょうか。工具箱に入れて運ぶのは他の普通の半田こてと同じなのにしっかりとデジタルで温度調節できるのは移動先でも軽い荷物で乗り込めるのは、これもメリットが大きいと言えます。
 ペンシル型と言っても良いANTEX C型に比べると制御回路などが入っている分、比べるのには無理がありますが、やはり重さがあり持ち手が太いのは致し方ないところ。切り替え使い始めにかなり違和感を覚えますが、これは慣れの問題でしょう。

 ちなみにこの製品、ネットでかなり好レビューが多く人気商品のようです。秋月やアマゾンを含む他の通販サイトでもこの記事を書いている時点で品切れ状態が多数ありました。

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