イカ焼き

 大阪人とそれ以外で絶対認識が異なる食べ物の1つ。

イカ焼き
 イカ焼き

 大阪で「イカ焼き」と言われると真っ先に思い浮かぶのが阪神百貨店で売られているお好み焼き様の粉もんを絶対に思い浮かべますが、関東の「イカ焼き」を見せられると「それ、イカの姿焼きやん?」と言い返される事間違いありません。
 大阪の「イカ焼き」はイカを練りこんだ生地を高温でプレスして、のし焼にする焼き方でもっちりとした食感と内側に塗られたほのかなソース味にプリッとしたイカの身が入った粉もん。ちょっと高級な玉子を焼き入れた「デラバン」というものもありますが、おやつ感覚でいただくもので決して高級な食べ物ではありません。
 戦後直後の時代に大阪の桃谷で考案された様ですが一番有名なのは阪神百貨店の開店時に阪神電車の初乗り料金と同じ金額で発売された「阪神のイカ焼き」でしょう。
 実際に売り場は常に人が並んでいますし、今のフードパークのど真ん中ではなく改装前の片隅で営業していた時も終日人が並んでおり1日に10000枚も売り上げた事があったそうです。実際に焼いているところを見ていた記憶では焼き台が何台も並べられており常に焼きあげを流している状態で1分で数枚は出していました。もちろん買って帰る人はその場で食べずに持ち帰ってお土産にする人も多く10枚ぐらいは平気で持ち帰りしているのが当たり前でしたが。
 今は原材料が高騰して発売当時からは価格も上がってしまいましたが、国産の小麦粉と新鮮なイカを使うというコンセプトはずっと変わらず続いています。
 ちなみに「冷凍イカ焼き」もありますので通販ショップや阪神百貨店のオンラインストアでも購入できますので阪神百貨店に行かずとも口にすることができる様になりました。

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