警察署へお礼参りのためではない

 大阪天満警察署前に忽然と現れた鳥居。

大阪天満警察署前
 大阪天満警察署前

 警察署にお参りするための鳥居…ではなく、この鳥居は手前後ろ方向の先にある大阪天満宮で執り行われる神事のための斎場の鳥居で、たまたま反対側が大阪天満警察署になっているので警察へお礼参りするための鳥居と勘違いする人もいそうです。いや、そんなのいないか。
 この場所では今も夏の天神祭の7月24日に鉾流しという神事が行われており、鉾(現在では白木で作った形代)を選ばれた神童が堂島川に浮かぶ船(斎船:いわいぶね)の上から流して無病息災を祈る儀式となっています。写真には見切れてしまっていますが、この鳥居の向かって左側手前に向かってある橋は鉾流橋という名称で、この場所で鉾流神事が固定されて行われたことを伺わせます。
 もともと鉾流神事は鉾を流して漂着した場所を斎場として執り行われるのですが、斎場が固定されて、この近くの川の上で行われるようになりました。鉾を流す行事自体は斎場が固定されてから行われなくなりましたが昭和5年に神事が復活して今でも執り行われています。

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