小型着せ替えヘッドホンアンプ

 着せ替え式のポータブルヘッドホンアンプをちょっと小型化。

小型着替えポタアン
 小型着替えポタアン
 あまり小さくなっていないかも…

 ずっと製作してきていたタカチのLC型ハンドタイププラスチックケースを使った着せ替え式のヘッドホンアンプは基本的にポータブルとして運用するつもりが無かったので基板サイズに余裕が取れるようにちょっと大きめのLC135シリーズを使っていましたが、もう少し小さくして可搬性を上げて持ち出し用に使えるよう同じ電池ケース内蔵タイプの一回り小さいLC115Hシリーズを使って新たに製作してみました。

筐体サイズ比較
 筐体サイズ比較

 ちょっとは小さくなりましたが、厚みは同じ。電源はNiHの単三が2本なので重さもほぼ同じです。ケース重量は約20g軽くなりましたが、ほとんど軽くなった感じはありません。とほほ。

筐体内部
 筐体内部

 LC135シリーズに比べてケース内の基板設置可能な面積が約2/3に小さくなったことからあまり実装に余裕が取れなくなりました。こうなると電源や入出力のコネクタ面積もバカになりません。
 今回は低電圧オペアンプを使う前提ですので、HT7750Aで+2.4V(+3.0V)を+5Vに昇圧する回路を用いて5V運用します。

LME49721
 LME49721

 オリジナルのChuMoyは1kΩと10kΩの抵抗で増幅比を決めていますが、感じとしてゲインがあり過ぎでしたので2.2kΩと10kΩに変更してゲインを下げています。
 5V程度の低電圧でオペアンプを運用すると入力側がRail-to-Railで無いオペアンプでは入力レベルによってはその時点で飽和する可能性があります。プレーヤー機器の中には出力が2VRMSの仕様で出力するタイプのものがあるため、ヘッドホンアンプ側のボリュームを上げるとすぐに飽和する可能性があります。
 今回使用するオペアンプには入出力ともRail-toRailのBarrBrown(現在はTexas Instrumentsのブランド)のOPA2350とNational SemiconductorのLM49721と悩んだのですが、試聴した結果とりあえずLM49721を使ってみることにしました。素直でストレートな音に加えて低音がしっかりと出ていてなかなか聴き心地は良いです。

短いケーブル
 短いケーブル

 このポータブルヘッドホンアンプに合わせてiPodを抱き合わせにして1つの塊として持ち運ぶようにできるため短いケーブルも合わせて製作。iPodのイヤホンジャックに挿す事ができるのが挿入口近くが小さい径のものでないため小型のプラグを使います。接続ケーブルは2芯のシールドでも良かったのですが加工も面倒くさいし(苦笑)それほど外来ノイズも心配しなかったためBELDEN 8503(撚り線)を三つ編みにして製作。

使う時〜
 使う時〜

 実際に筐体のジャックに挿入してみるとこれくらいの長さ。上にiPodを重ねて載せて親亀子亀状態でゴムバンドなどを使いまとめてしまう使い方を想定しています。
 単3×4本の電池ケースに組み込んだ場合に比べると大きく重いですが、いままでのようにアンプとiPodをバラバラにして持ち歩くとiPodとアンプの接続ケーブル&ヘッドホンケーブルの2本のケーブルが絡み合う事が多く、これで筐体部からはヘッドホンケーブルのみになり、ちょっと取扱が楽になりそうです。

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