所有格

 もとは聖書の一節。
豚の真珠
 「豚の真珠」
 もじった元は「豚に真珠」だと思いますが、これではすでに豚が真珠を所有している状態の言葉になっています。まあ動物に物の所有権が設定されるのは難しいと思いますが、持っていたとしてもどうこう突っ込むところでは無いのでしょう。
 元々は”Don’t cast pearls before swine.”で「豚に真珠を投げ与えるな」は「マタイによる福音書」の七章六節からきています。
 実は手前にも文章があって「神聖なものを犬に与えてはならず、また、真珠を豚に投げてはならない。それを足で踏みにじり、向き直ってあなたがたにかみついてくるだろう。」
 の1文節を抜き出したものです。
 もっとも続きが「求めよ、さらば与えられん」とあったりしますが・・・。
 以下に価値がある物であっても受け取る側がその価値を理解していなければ何の役にも立たないどころか与えた側に仇なすものであるという事なのでしょう。
 世の中の価値観や財産感などは多様化していますので、今更ながら豚が真珠の首飾りをしていたとしても「ふ〜ん」で終わってしまいそうです。

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