余部橋梁

 1986年(昭和61年)列車車両が風で転落、落下先にあった工場でお亡くなりになった方も出た大事故がありました。
 詳細はJST失敗知識データベースの「余部鉄橋列車転落」で確認できます。

余部橋梁
 余部橋梁

 JR西日本の山陰本線にある鎧駅と餘部駅の間に掛かった鉄製のトレッスル橋です。ほぼ100年近く前の1912年(明治45年)に完成し、現在に至ります。
 鉄道ファンならずともご存知の方も多いのではないかと思うほど、有名な所です。
 鎧駅の裏手に撮影スポットがあり、ここから撮影するとさながら鉄道雑誌の表紙のような写真になります(同じ場所から撮影しているのでしょう)。

裏山から
 裏山から

 現在はコンクリート製の橋へと現在位置から約7m南側(陸側:向かって右側)への架け替え工事が着工されており、完成に当たってこの橋梁は撤去の予定です。
 しかしながら、この橋梁も保存してほしいという意見と撤去してほしいという両方の意見があり、一概に観光名所として保存すれば良いという事ではないようです。実際に列車通過時はかなりの騒音が発生します。
 もちろん、列車転落事故もありましたし、この橋梁を見るための観光客への不満もあると思います。少なからずマナーの悪い人たちがいるのも確かなのです(実際、この周辺はほとんど車を駐車できない)。保存問題は単なる郷愁で決めることができる程簡単ではありません。
 開けた視界の青く日本海が広がる景色の中に赤い橋脚が映える景色はやはり絶景といえますが、安全は全てに優先するという事で架け替えを行うべきなのでしょう。

4件のコメント

  1. 改修でなくなるという話を聞いていたことから中国地方から山陰を旅行した際に通り道にあったため、立ち寄り撮影して収めてきました。
    ご推察の通りあまり天候も良くありません。晴れた日の日本海が写すことができればもっときれいな写真になったのですが、鉄道ファンの方々のように再度撮りなおしに行くほどバイタリティはありません(笑)。

  2. 現在は横に新しい橋梁を建設準備中です。
    また、裏山からの写真ですが、この撮影スポットはすでに立ち入り禁止となり、この写真は現在撮ることができなくなってしまいました。
    たぶん、トンネルを通す工事の区域に入っているのではないかと推測されますが、それでも残念です。

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