カインとアベルはいるのか

 元本は旧約聖書の創世記。

エデンの東
 エデンの東

 旧約聖書の創世記におけるカインとアベルの確執とその結果となる顛末をベースにジョン・スタインベックの創作した小説が「エデンの東」。ジェームス・ディーンの主演で映画化され大好評を得ました。残念ながら映画公開後主演したジェームス・ディーンが事故死し現実は悲惨な結末を迎えてしまいます。
 物語のそもそもの要因は旧約聖書の創世記第4章の下りで、主がアベルの供え物に気遣う(翻訳では「顧みる」)がカインの供え物に主は見向きもしなかったため、カインがアベルを憎み始めたことが発端となり、アベルを殺してしまいます。主がなぜカインの供え物を忌避したのかは何も理由が記されていませんので「神の気まぐれ」的行動が要因ともとれます。(確執の原因を作った本人の)主はさらにカインを殺したアベルを責めエデンから追放してしまいます。
 放浪の先がエデンの東の地であるノド(訳によってはノデ)。これが「エデンの東」の小説のタイトルになり、この屋号でもあります。
 ノド(あるいはノデ)は「さすらう」という意味で放浪の土地でもあります。
 社会を放浪した先に見つけた安住の地がこのお店なのかもしれません。

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