鉛蓄電池充電回路

 一度製作したのですが製作物が行方不明になったのと実装に不満があったので再製作。

LM317 充電回路
 LM317 充電回路

 トランジスタ技術の別冊付録に掲載の『出力電流1A一定の鉛蓄電池充電回路〜構造が単純なシリーズ・レギュレータ方式〜』を製作しました。
 可変型3端子レギュレータLM317の日清紡マイクロデバイス互換品NJM317を用いた定電流回路で入力17〜30V、終止電圧13.8Vで最大1Aの定電流出力が得られます。
 試作・実験で用いている定電圧・定電流の電源を使えば定電流充電ができるのでそれで事足りるのですが、数時間も占有されるのがちょっと面倒だったので改めて充電専用機材にするために製作し直しました。前回は端子むき出しでワニ口クリップで接続でしたが、今回は基板側は全てコネクター接続に改めました。
 電源パイロットランプの電流制限には入力電圧範囲が17〜30Vと大きいので電流制限抵抗ではなく定電流ダイオード(CRD)を使いました。LEDは3mmLEDの純緑(λ=525nm)OSG5TA3Z74Aですが使用したCRDの定格0.5mAでもかなり明るく点灯します。

バッテリー充電中
 バッテリー充電中

 実際にNinja250Rのシールド・バッテリーを充電してみました。
 充電電圧モニター用の終端電圧を測定するためのコネクターを追加しています。
 写真は充電終期の状態で充電電圧は約14.1V、充電電流は100mA以下ですのでトリクル充電に近い状態だと思われます。このバッテリーの充電条件は0.9Aで5〜10時間となっていますが、完全放電している状態ではなかったのでそこその時間でこの状態になりました。がっつり充電している状態ではNJM317はそこそこ発熱します。これぐらいの大きさの放熱器を付けていて正解でした。

【参考・引用】
 トランジスタ技術 2008年5月号 第45号第5巻 別冊付録 『3端子レギュレータを使った回路から高効率DC-DCコンバータまで 定番電源回路集 60』pp.57から回路を頂きました。
 別冊に掲載記事の出典はトランジスタ技術2004年1月号pp.165〜168。
 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA