ロケット号

 産業用蒸気機関車の原点。

ロケット号(ミニSL)
 ロケット号(ミニSL)

 ロバート・スチーブンソン(Robert Stephenson)の設計による英国リバプールとマンチェスター間を結んだ新規開業路線で世界で初めて一般乗客を運搬した蒸気機関車が「ロケット号」。
 当時世界初の実用的鉄道として約35マイル(およそ56km)の区間を約4時間半で結ぶ鉄道として開業しました。
 当時の導入された車両や軌道などはのちに継承され、軌道の幅が現在の標準軌(1435mm/4ft8-1/2インチ)へと引き継がれ、左右一対のシリンダー連接棒で駆動される動輪はのちの蒸気機関車の基本的な機構へと引き継がれています。
 導入前の鉄道へ使用する機関車の選定では最高時速46.6kmを出したそうです。開業当初は速度を抑えて時速27km(毎時17マイル)へと下げられましたが実際はそれ以上の速度で運行されることもあったようです。
 その蒸気機関車の元祖とも言えるロケット号のミニSLが一般公開で展示されていました。
 実際に運行はしていませんでしたが実働車両であることは間違いなさそうです。オリジナルのロケット号の外観を再現しながら実際の運転が平易になるようにオリジナルからは改造・改良・追加されておりミニSLのメーカー品ではなくオリジナルの車体だと思われます。
 展示台に乗せられての静的展示でしたが実際に走っているところを是非とも見たいですね。

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