バカ本

 密かにオオウケしてます。
トニーたけざきのエヴァンゲリオン
 トニーたけざき著 角川コミックス・エース刊
 トニーたけざきのエヴァンゲリオン
 2011年10月4日初版発行
 ISBN978-4-04-715789-7

 実はこの本以外にもこの著者の本は蔵書にありまして、困ったものです(笑)。
 先行するパロディ本に「トニーたけざきのガンダム漫画(全3巻)」というのがありまして、ガンダム(オリジン)の美味しいせりふやシチュエーションを思いっきりパロディにしてしまう、邪悪にして狡猾な漫画です(爆)。
 ヱヴァンゲリヲンのファンでもマニアでもありませんが、いちおうネタとして劇場版なども見ていますので、それらを踏まえた上で見ていくと、この漫画も相当に強烈なパロディ。
 もう、始めのカラーページからしてバカ。笑わせてくれます。まず次回予告のパロディ連発。その上、最後のページで「さぁーて次週のエヴァンゲリオンは」とあり、おかげでサザエさんの次回予告は頭の中でこちらのパロディに切り替わるようになってしまいました。どうしてくれる!
 本編中もトニーたけざきワールドであり、もうおバカのオンパレード。
 この漫画を見て、碇シンジ育成計画をみて、貞本エヴァを読むと完璧です。いや、この順番は逆か。
 とりあえずヱヴァンゲリウォンのファンだろうが無かろうが、漫画としてバカ。モトネタを知っていれば百倍ぐらいは笑えそう。
 会社の帰りに購入して、列車内で読み始め、不覚にもニヤニヤ顔で何駅か過ごして我に帰り非常に恥ずかしい思いをしました。どうしてくれる!
 とまあ、良くあるパロディ本の常識を覆す本物以上に面白い漫画でした。
 しかし、器用ですよね、トニーたけざき氏。絵は似ているし話のポイントは抑えているし。対象の作品を愛していないとこんなには描けないと思います。
 オビには「ガンダム漫画のトニーたけざきが描く!”問答無用”のエヴァパロディ!!」とありました。まさにその通りです。
 この本を家に置いていたら、家人に「これを読んだら負けだ」とまで言われました。どうしてくれる!

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