郵便局の窓口以外に、配達員による切手の対面販売というのがあります。
【記念切手ちょうだい】
局「はい、お電話ありがとうございます。○○郵便局、△△です。」
客「切手お願いしたいんやけど、もってきてくれるかな。」
局「はい、額面と枚数をお願いいたします。」
客「記念切手でほしいのよ、80円切手でなにかええのお願いね。」
局「どのようなものがよろしいでしょうか?」
客「きれいなのがええわ。お願いね。」
局「はい、承知いたしました。」
と、ここで、詳しく説明しなかったのもあるのですが、お届け後にクレームです。
客「花のやつはあかんわ。これやと葬式に使うようなもんでしょ?今度は違う奴にしてや。」
局「はい、大変申し訳ありません。次回ご注文いただくときはもう少し詳しいお客様のご希望をお伝えいただけますでしょうか。」
客「そうやわ、ちゃんと言へへんかったのも悪いわなぁ。次は『こんなん』って言うからたのむで。」
局「はい、よろしくお願いいたします。」
と、なんとか収まりがついたのですが、さらに後日・・・。
客「今度はね、アニメのやつでお願いするわ。」
局「はい、承知しました。アニメの記念切手ですね?」
客「そうそう、それで頼むわね。」
客「ありがとうございます。」
で、アニメの図案が入っている切手もいろいろシリーズの中にありますが、まぁマニアな人が好きそうな(もらう人が喜びそうな)アニメ・ヒーロー・ヒロインシリーズのポケモン、ガンダム、銀河鉄道999や、科学技術とアニメ・ヒーロー・ヒロインシリーズのマジンガーZ、タイムボカンとか、適当にみつくろってお届けしたのですが、これまたクレーム。
客「あんな、アニメのやつって名探偵コナンのやつ欲しかってん。コナン全然入ってへんやないの。」
局「申し訳ございません。次回からご注文いただくときは、もうすこし何の切手というように具体的にお願いいただければ、取り違えがなくなると思いますので、お願いで来ますでしょうか。」
客「こんなにアニメの切手ってある、思えへんかったから、こっちも悪いかもしれんけど、頼むで。」
局「はい、次回もよろしくお願いいたします。」
名探偵コナンの切手と始めからオーダーしてくれていればこのような事にはならなかったのですが、こんなお客さんの教育も受付窓口の仕事と言えますね。
で、不思議なのがアニメは要らんと言いつつ、コナンは欲しいというお客さんが多いそうです。逆に銀河鉄道999などをオーダーする人はコナンは要らないという指示がでたりして、マニアな層が分かれているのが伺えます。
コナンの切手などはかなり熱心なファンがあるらしく、電話口で誰が切手になっているのか説明させられる事もあるそうで、電話で切手の図案を伝えるのに、「平次はありませんが、怪盗キッドは・・・」と応対もアニメオタクの状態で、まわりから電話口で話している内容では何の電話だかさっぱり判らない事もあるそうです。
郵便局の窓口か郵政公社のウェブサイトで確認していただくのが確実です。
窓口の担当も全部の切手の図案を覚えている訳ではありませんので、「どんなんあるかいっぺん全部見せて。」と、お願いする方が良いかと思われます。
記念切手もかなり切手蒐集が下火になったこともあり、なかなか売り上げが上がらないようです。
通常切手とちょっと違う図案のはがき・てがみをもらうともらった方も「お!」となりますので、いちど記念切手で出してみられてはいかがでしょうか?
記念切手でも郵便局の窓口での販売額は額面通りですので、ご心配なく。