オフィス街に突然現れるレトロな雰囲気のビル。
華道未生流家元会館
石垣造りに瓦屋根のひさし、しかしその上には現代建築のビルが聳えるという歩く目線はレトロな外観を保ちつつ上層階はちゃんとした現代づかいできるようになっているビル。
このビルの所有者でもある華道の世界ですが、家元制のある仕来りでの例に漏れず本家だの家元だのの名前が幅を利かせる世界で「未生流」もややこしい状態です。
未生流を掲げる団体が多数あり、それぞれに家元がいて別組織。
未生流は未生斎一甫によって開祖された華道の流派ですが、このビルは『公益社団法人 華道未生流』の所属。他にも『一般財団法人未生流會館』や『華道未生流中山文甫会』『京都未生流』などなど多数の団体があり、それぞれに家元がいらっしゃいます。
共通しているのは「未生流」という流派の名前。未生斎一甫の創り上げた意志を注いでいるのでしょうが、これだけ別れてしまうと仏教の何々派と同じ感じで実はそれぞれが対立しているのではないかと勘ぐってしまいます。
とにかくややこしい…。