AVRマイコン電子工作製作会

 いろいろバタバタしているたので今回は1日だけの参加。

電子工作製作会会場
 電子工作製作会会場
 共立電子産業 1Fセミナー室

会場の様子
 会場の様子

 今回、初日の初回参加者の率が半分を超え、2日目も初回参加者が何人かいらっしゃるというフレッシュマン多数な両日でした。
 初回参加者の方のルーティンはまず、トレーニングボードの製作です。ハンダづけは中学校の技術の授業以来という方でも、スタッフの方の献身的なサポートの下で完成します。
 トレーニングボードが完成したら、こんどはPC側の統合開発環境であるAVR Studio 4とAVR GCCのインストール、さらにデジットのAVRライタであるAVRWRT3のドライバインストールと認識までが一通りの準備作業。
 このあと、新規プロジェクトの作成方法やプロジェクトへのソースファイルの追加など、ビルドできるまでの作業をスタッフの方のサポートで行います。ビルドが成功したらライタを使ってサンプルプログラム(LEDナイトライダーなど)をターゲットのトレーニングボードに書込んで、正常に動作するまでがとりあえずの第一目標になります。
 サンプルプログラムの稼働ができたら、とりあえず一通りの手順が理解できますので、この後は参加者の思い思いの目標に向かってプログラムを作って行く事になります。
 プログラミング言語もアセンブラ派とC言語派と半々ぐらいでしょうか。マイクロコンピュータのアーキテクチャを理解するにはアセンブラの方が早道だと思いますが、複雑なプログラミングになるとC言語の方が扱いやすくなりますので、どちらも一長一短と言えます。
 C言語を使った場合の唯一の難点は、プログラミングにC言語の言語仕様の習得が必要な事。高級アセンブラと揶揄される事もありますが、制御構文や条件分岐、ループの他に配列やポインタといった様々な罠が(笑)待ち受けていますので、プログラミングしたい内容に至る以前に、コンパイルエラーと戦う事の方が初心者の方は凹む原因かもしれません。

DCモータの作例
 DCモータの作例
 PWMで速度制御

ステッピングモーターの作例
 ステッピングモーターの作例
 バイポーラステッピングモーターをパルス駆動

 やはり人気なのはモータを使った製作。結果がすぐ目で見える事もあり、何か物を動かす事ができるという目的が多いためか、かなりの割合でモーターを使った周辺回路を加える方が多くいらっしゃいます。
 次いで、やはり「目で見える」に繋がるのがキャラクタLCDディスプレイを接続して利用するもの。キャラクタディスプレイはインテリジェントにできていますから、繋ぐだけでなく初期化や表示のためのコマンド送信など外部デバイスの制御という側面もあり、自分でゼロから作る場合はかなり勉強になると思います。
 もちろんサンプルプログラムから改造するという近道もありますが、その場合は逆にサンプルプログラムに書かれている内容を解析して理解する必要がありますのでどちらもどちらでしょうか。
 自分でゼロから書き上げたプログラムなら、どこでどのように動作しているかが把握できていますから、機能の追加や改造といった場面で柔軟に対応できますので、一度は試してみては良いのではないでしょうか。
 2回目以降の参加をされた方でも、途中がかなり空いていると結構忘れてしまっていて、なかなかエンジンがかからないようで、ビルド時のエラーを取り除くのに苦労されているようでした。
 私もそうなのですがMacOS環境でWindowsを動かしてIDE環境を構築している方がポツポツいらっしゃいます。USB経由で制御するのであればWindows側にドライバをインストールするとちゃんと認識しますので、意外と簡単にIDE環境の構築とライタの認識・接続ができ、まともに使えます。今回はVirtualBoxを使ってWindows7をインストール、その後でライタのドライバインストールと認識まで完了した参加者の方がいらっしゃいました。ここまで確認できると、あとはIDEをインストールするだけですのでMacでAVRのプログラム開発ができるようになります。
 AVR GCCやらライタの接続をMacOS X環境でできない事も無いのですが、GUIで簡単には行きませんので、この方がラクチンではないでしょうか。
 プログラミングだけでなく、周辺回路も含めて作られる方の思いが形になるのが見ていて楽しみです。もちろんスタッフの方の献身的なサポートによるバックアップ体制も見逃せません。

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