エフェクター(ディストーション)

 久しぶりにエフェクターを製作。

基板とケース内配線
 基板とケース内配線

回路基板
 回路基板

 ちょっと違う歪み系を試してみたかったので、作ってみました。
 今回のお題はMI AudioのCRUNCH BOX DISTORTION Ver.2です(参考にさせて頂いたサイトがなくなっていて行方不明)。部品は一般的な誤差5%カーボン抵抗や通常の85℃電解コンデンサなど、いわゆる音的に良いと云われるような高価な部品は一切使っていません。唯一オーディオ的なのはカップリングの2.2μFのMUSE BP。理由は簡単で、WIMAなどの2.2μFのフィルムコンデンサよりもこちらの方が安いからです。フィルムコンデンサも実装面積の関係でECQVであって、特に狙った訳ではありません。特に0.22μFは一般的な東信のポリプロピレンフィルムコンデンサであるUPZやポリエステフィルムコンデンサであるUMXRでは大きすぎてこのスペースに実装できないからです。位相補償の100pFに至ってはディップマイカなんて使うなんてとんでもなく、普通のセラミックコンデンサですし(笑)。
 筐体内の配線はLEDの配線を除いて全てBELDEN 8503で配線しています。エフェクター内の配線材としては定番ですね。被服が固めなため線材位置の固定に便利です。掲載の基板レイアウトと異なり、いつものように日圧のXHコネクタを使って基板との接続を行うように一部変更を加えました。MODする・しないにしても基板が簡単に筐体から外せるのは便利です。
 回路的には非反転増幅回路と反転増幅回路の2段増幅、その信号をLEDでクリッピングし、ローパスフィルタを通して高音カットで音の調整を行います。
 調整は3ポッド。ゲイン(ディストーション)、トーン、ボリュームです。
 このエフェクターのお手本回路はMarshalのGuv´norとProCoのRATではないでしょうか。定数こそ違いますが増幅部はGov´norにトーンコントロールはRATに酷似しています。Ver.2の特徴である半固定抵抗は初段のLPFの後に付けられており、高音域(Presence)を調整する事ができます。Ver.3では調整ポッドとして外に付けられており、筐体を開けずともいじり倒す事ができるようになっていたりします。
 音的には爆音ディストーションでしょうか(笑)。ギターだけでなく、ベースで鳴らしてみてもガンガンに歪む歪む。音の伸びが結構いい感じです。信号を流すとLEDがレベルに応じた明るさで光り、音信号のモニタ的雰囲気があるのですがケースの中に入れてしまうので見る事はできないのがちょっと残念かも。CRUNCH BOX DISTORTIONの本物はこのLEDが外から見えるようになっています。
 ケース塗装は未塗装ですが、ここのところ天気が悪いため塗装作業を屋外でできないためです。天候の良い頃合いを見計らって塗装を行おうかと思います。

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