開かずの踏切

 地元なら誰もが知っている「開かずの踏切」。
北宮原第1・第2踏切(西口側から)
 北宮原第1・第2踏切(西口側から)
 途中に歩行者・自転車の待機帯があるので、車でも途中で止まれそうな気もしますが待機帯の前後幅が狭く絶対に車が駐留する事が無理なので、第1・第2のどちらかの警報が鳴り始めるか、閉まっている場合は絶対に車で渡る事ができません。
 手前の4本と向こう側の4本の計8本の路線を渡る踏切であり、なおかつ渡る路線は東海道線の大阪〜京都間というラッシュ路線に加えて貨物も通ることもあり最大56分も閉まったまま。なにせJR西が管内で最大遮断時間が最も長いと自認しているという自他ともに認める開かずの踏切です(多分、以前は尼崎の池田街道踏切が最大だったかと)。
 車についてはこの踏切より新大阪側に地下道が通されましたので、そちらに回れば待つ事無くJR路線を跨ぐ事ができます。
 人の場合、急ぐ時は右に見える駅舎に乗車用と併設した通り抜け地下道があるのでそちらを使うこともできますが、階段の上り下りが発生し、自転車や車いすの通り抜けはできません。
 さすがにバリアフリーなどを推進するJR西日本としては目の上のたんこぶ的存在だったらしく、ついに廃止を決定して東淀川駅を跨ぐように駅舎改札と通路を橋上化する事になりました。
係員が居る
 係員が居る
 この北宮原第1・第2踏切と隣の同様な開かずの踏切である南宮原踏切は都市部の踏切としては珍しい開閉係員の常駐する踏切なのです。
 写真は北宮原第1踏切の東口駅舎側の待機所から業務を行っている様子です。
 人が開閉操作を補助しますので、渡り切っていない人がいる場合などは完全に閉めずに誰も踏切内にいない状態になってから閉切する「人情のある踏切」と言えます。人がいる事もあり、他の開かずの踏切と比べて事故発生率が皆無なのも分かります。
 人情とともに踏切も無くなる…寂しいような気もしますが、一般旅客が無くなっても貨物が通過するため24時間態勢で常に臨戦態勢な踏切係員の配置を必須とすることを考えると廃止するのも合理化の1つなのでしょう。

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