バッテリー交換

 さすがに寿命とあきらめましたので交換。
用意したバッテリー
 用意したバッテリー
 Ninja250Rを購入してから一度も交換しなかったバッテリーなのですが、数日放置するとセルモーターの回り方の元気が無く、ヘタすると押し掛けしなければならなくなりました。気温が下がってくると特に顕著にこのような状態になります。昨冬はなんとか乗り切りましたが今年の夏でも同様な状態になってそろそろヤバい感じです。
 また、走行中に停車してアイドリング状態でニュートラルランプがふわふわと明るさが変わるので、走行中に完全アウト(エンジン停まる)になる前にバッテリーの交換を実施することにしました。
 用意するバッテリーはYTX9-BS(GS YUASA)またはFTX9-BS(FURUKAWA)の型番である完全封止メンテナンスフリーのシールバッテリーです。販売形態は電解液が充填されていない状態の即用式と充電済みのものがありますが、私が入手したのは店頭在庫で保存が効く即用式でした。
 バッテリーの交換にはサイドカバーを外し、フロントシートを外して、リレーボックスを除ける必要がありますのでその手順で進めて行きます。
 まず左右のサイドカバーを外します。
 サイドカバーはネジ1本とストッパーのグロメット3ヶ所で留められています。
 無理に力をかけると破損してしまいますのでネジを外した後、グロメット(タンク下1ヶ所、フロントシート下2ヶ所)を意識してサイドカバーを慎重に外します。
フロントシートを外す
 フロントシートを外す
 サイドカバーを外した後、フロントシートを外します。
 フロントシートはシート下の左右2ヶ所のボルト(赤丸)で留められているので、ボルトを外します。ボルトを外す際にカラーがあるので紛失・脱落しないように注意しましょう。
 ボルトを外したらシートを車体後方に引き上げる事でフロントシートを取り外せます。
リレーボックスを除ける
 リレーボックスを除ける
 本来の手順であればリレーボックスを取り外すのですが、横着をして(コネクタ類が固くて外れにくい)配線の接続がつながったままで場所を移動させてバッテリー交換に進みます。
 サービスマニュアルによるとリレーボックスはデリケートな様で落としたりするなど強い衝撃を与えると損傷するようなので無茶な作業は行わないよう注意して下さい。
 また重要な配線が接続されたままになりますので無理に引っ張ったりする等の無いように慎重に作業を進めて下さい。
 リレーボックスは爪2ヶ所(赤丸)で留められていますので、これを手で広げる等して爪を外して固定部から外します。外したリレーボックスは裏向きにめくるようにして後方位置に動かします。
バッテリーカバーを外す
 バッテリーカバーを外す
 リレーボックスを外したら、バッテリーカバーを外します。
 バッテリーカバーはカバー後方の1ヶ所でねじ留めされていますのでそれを外せばバッテリーカバーを外すことができます。
 ここで留めてあるネジを落とさないように注意しましょう。落とすと探すのが面倒な場所に入り込んでしまいます。
バッテリーの取り外し
 バッテリーの取り外し
 バッテリーが露出したらバッテリーターミナル(オレンジ丸)を外します。
 必ず(ー)マイナス側を先に外して下さい。これは車体アースの設計上、車体のどこかに電圧が掛かっている配線等が接触すると短絡してしまうからです。
 マイナス側を外したら(+)プラス側の端子キャップをずらして同様にプラス側を外します。
 外した電源端子に接触しないよう注意してバッテリーを取出しましょう。電極をウェス等で巻いておくと良いかもしれません。
電解液を充填する
 電解液を充填する
 即用式の電解液別添えのバッテリーは使用前にバッテリーに電解液(希硫酸)を入れる必要があります。購入時に添付された専用の電解液を説明書に従ってバッテリーに注入します。希硫酸は劇薬です。また、液体の酸のため水分が揮発するとどんどん濃度が上がってしまうため大変危険です。万が一の時のためにこぼれても大丈夫な場所で下になにか敷いて作業するのが良いでしょう。
 注入が完了したら電解液容器が付いたまま20分ほど放置します。
 即用式なのでそのまま使えるのですができれば電解液容器を外して30分ほど放置しその後補充電をする事でバッテリの性能が最適の状態になります。
密封する
 密封する
 補充電が終われば電解液の密封栓を押し込んでシールします。
 あとは取り外しの逆の手順で取り付けし、外したカバー類等を戻せば完了です。
 バッテリーターミナルの留めネジはバッテリ付属の物と交換して新しくしておきましょう。
取付完了
 取付完了
 バッテリーの取外し〜取付けの作業時間よりも、バッテリー液を充填してからの放置時間の方が長く掛かりました。
 交換したバッテリで元気よくセルモーターも回り、アイドリング時のニュートラルランプのふわふわした動作も全く無くなりました。これでまだまだ乗り続ける事ができます。

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