電源ユニット(9V)

 以前に作り足した電源モジュールにバリエーションを追加。

電源モジュール(9V)
 電源モジュール(9V)

 以前にポータブルヘッドホンアンプの昇圧電源部をモジュール化した電源を作り足しました。
 単三型電池2本から昇圧するという基本スペックで、いままで3.3Vと5Vは製作しましたがもう少し高い電源電圧だと使えるオペアンプが多数あるので昔に9V昇圧をしたChuMoyアンプの電源部と同じ回路を今回製作しました。
 キーデバイスはディスコンですがTL496CPを使用。これは1.5Vまたは3.0Vから9Vを生成するための電源制御用ICで、3.0Vで動作させた場合は8.6Vの電圧を生成します(外部AC入力があれば9.0Vを出せます)。
 変換効率は66%でやや悪いと言えますが、電流は最大80mA取出せますので、オペアンプ一発のヘッドホンアンプであれば問題なく駆動できるでしょう。チョークコイルとして330μHを入れて見ましたが実際に電源からのノイズについては未検証。オシロで見る限り10mV程度のノイズしかない状態ではありますが、果たしてどうなのかはヘッドホンアンプ部の回路を組んで聴いてみないとわかりません。
 電源をモジュール化した事により、多数の動作電源電圧のデバイスを同じ筐体で試す事ができるようになりました。いままで電源周りの昇圧回路を毎度製作する手間が省けますので実際のヘッドホンアンプ側の回路の作り込みが楽になります。
 正負電源を必要とした場合にコンパクトさと製作の手間と加えて電源の質を考えるとDC−DCコンバーターのモジュールで実装した方が早いでしょうが、単電源であれば安価なデバイスで部品数も少なくお手軽に利用できます。
 もっとも先日製作したTC1044を使った負電源のチャージポンプ型のDC-DCであれば実装できる余裕はありそうですので一度、考えてみようかと思ったりもします。

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