MPLAB IDE 7.51

 久々にPICの統合開発環境であるMPLAB IDEをアップデートしました。

PICSTART Plusのファーム
 PICSTART Plusのファーム
 バージョンが4.40.01から上がっていた

 何所がどうという恩恵はあまり無い(はず)なのですが、プログラマとして使用しているPICSTART Plusのファームのアップデートがありましたので、IDEのバージョンと合わせて更新しました。
 一部の新規PICにベータ版と断りつつ対応しています。
 READMEの記載には4.50系の新しいファームのバージョンは間もなくリリースされるような記載があるのですが、4.50系のファームがしっかりリリースされており、MPLAB IDEのパッケージ中に含まれています。
 今回のアップデートでMPLAB IDE本体のバージョンが7.50のリリース(4.50.01)から7.51の中間リリース(4.50.03)にするだけでもPICSTART Plusのファームがマイナーアップデートされています。必要な方は7.51の中間リリースをダウンロードして利用されると良いでしょう。
 ファームのアップデートは、まず、PCとPICSTART Plusを付属のシリアルケーブルなど(ストレート/メス〜オス)で接続して電源を入れておきます。
 Programmerメニューで「PICSTART plus」を選択、次いで「Enable Programmer」を選択して、IDEとPICSTART Plusを接続します。
 接続が確立されると「Download PICSTART OS」のメニューが選択できるようになりますので、アップデート対象としたいファームウェアのファイルを選択してダウンロード。ダウンロードが完了したらメニューから「Reset」を実行して再起動させることで新しいファームが有効になります。
 今回のインストールで気付いたのですが、CCS-PICCは初めから入っており、12bitの16C54/57などはレジストレーションファイルがあるためそのままで使え、12bitタイプのPICはMPLAB IDEをインストールした段階でCCS社のCコンパイラがてフリーで利用できる状態なのです。CCS社は12bit-PICの需要を見限ったのではないかと推察されます。もちろんROM/RAM共に容量が少ないことからCコンパイラを利用するメリットがもうないだろうと踏んだのかもしれません。

ビルドオプション
 ビルドオプション
 赤枠(実際の画面には無い)の設定がくせ者だ
 V3.178では問題なくCOFFフォーマットが利用できるのだが

 なにやら恩恵のありそうなプリインストールPICCですが、バージョンが新しいため私の手持ちの14bit用のPCMレジストレーションファイルが適合できず、コンパイルができません。
 已む無く、このフォルダを別名にして古いバージョンのコンパイラのフォルダを置き、利用する事にしました。しかも手持ちの最終バージョンの3.280ではデバッグのためにCOFFフォーマットでコンパイルするとCOFファイルの読み込みに失敗してビルドが完了しません(コンパイルは通る)。ビルドが完了する設定の拡張CODフォーマットでは、各関数の中が展開されないのでソースレベルで挙動が追いかけられず、ビルトイン関数ならともかく、こちらで定義した関数の中の挙動が判らなければデバッグに非常に支障を来します。バージョン3.178ならOKなのですが。
これは年間アップデート$99を出さないとダメなのかなぁ。今はバージョン4.xだし…。
 「アセンブラで書きましょう!」って事でしょうか…。はぁ〜。
 個人的には18Fなどの16bitシリーズへ移行したいので、コンパイラのバージョンを追いかけるのを諦めて現状で放っておくのが最前かなと思ったりもします。悩ましい所です。

1件のコメント

  1. MPLAB Ver7.6をインストールしPicStart Plusのファームウェアのアップデートを行おうとしたところ、DownLoad PicStart OSを選択しても、新しいファームウェアの選択画面が出てきません。DownLoadのProgressBarは動いていますが、最終的にはDownLoad完了のメッセージが表示されません。どこに問題があるのがお教えいただければ幸いです。

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