大阪の難読地名(#56)我孫子

 う〜ん、読めるんですが読めないですよね。
我孫子(あびこ)
  我孫子(あびこ)東2
  我孫子で「あびこ」。大阪人は慣れているかもしれませんが、実際は読みにくい地名です。
 「我」を「あ」と読むのなら「吾」が正しいのではないかと思った方、正解です。
吾彦(あびこ)
 吾彦(あびこ)大橋北詰
 元々は依羅(よさみ)という地名だったのですが、周辺の集落統合で我孫子いう地名が与えられたのですが、近くにある大聖観音寺の通称でもある「あびこ観音」から取られたようです。
 そもそもの「あびこ」ですが、この地の豪族が依羅吾彦(よさみのあびこ)であり、その名前から我孫子となったとの説が有力そうです。
 依羅は寄網(よせあみ)、吾彦は網曵子(あみひこ)→網子(あみこ)の転訛と想像され、沿岸部で漁業により栄えた場所の現れではないかと想像されます。
 漢字表記の我孫子はどうしてその文字が当てられたかよく解りませんでした。
 大阪人的にも読みにくいと思われたのか、「我孫子」と表記せずにひらかな表記の「あびこ」も使われています。地下鉄の我孫子駅は正式名称は我孫子なのですが、「あびこ」とひらかな表記で看板類が作成されています。

2件のコメント

  1. ぽんぽこやまさん、コメントありがとうございます。
    我孫子という地名、けっこう各地にあるようで、これは大阪限定の難読地名とは言い切れない感じです。
    吾彦の方が読みにくい気もしますが。

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