導通チェッカー:アンプ版

 以前に製作した導通チェッカーがマイナーバージョンアップ。

マイコン型導通チェッカー組み立てキット
 マイコン型導通チェッカー組み立てキット

 居酒屋ガレージさんで開発されたマイコン型導通チェッカーは現在も何不自由なく大変活用させてもらっています。マルチテスターの導通レンジよりもはるかに便利で安定して導通のチェックができます。私が使っているモデルから導通抵抗が1Ωから検出できるように目指して前置アンプを追加したモデルが出ていたのですが、当初の回路・デバイスでは動作がやや不安定だったそうで、さらに安定動作ができるデバイスを導入して改良したものです。
 テスターの抵抗レンジで導通を測ると1Ωはありませんが0.数Ωある場合があり、ややシビアな導通チェックをしておきたい場合が多くなってきたため断線検出の抵抗値が小さい状態に対応しておきたかった事もあり新規に追加して製作に踏み切りました。
(この導通チェッカーは現在もアクト電子で頒布されています)
 キットですので当然半田付け必須、組み立てる楽しみを満喫できます(笑)。

導通チェッカープリント基板
 導通チェッカープリント基板

 プリント基板上の表面実装部品はすでに実装済みですのでスルーホールを使う一般部品のみを半田付けして実装していきます。

ほぼ実装完了の基板
 ほぼ実装完了の基板

 一部リードを曲げて寝かせて実装しないとならない部品や位置決めのために最後に実装したりと順序がある部品がありますので注意は必要ですが、プリント基板なので小一時間もあれば組みあがります。
 前回から部品が一部変更されているものがありました。
 居酒屋ガレージさんの記事に記載があるようにダイオードは1SS133から1SS178に(私が入手したキットは記載があったもう一種類の1N4148ではありませんでした)、RN1227はRN1226へ変更され、オペアンプはマーキングのNJU7001ではなくMPC6V01へ、コンパレータはLMC7215からMPC6541へ変更されています。
 また細かい変更ですが10µF/16Vの電解コンデンサが本来は寝かせなくて良い高さ5mmの小型のものへ変更されていますが、なんとなく以前同様に寝かせて実装(無いとは思いますがお漏らしした時に他への影響が少ないので)。
 電源ランプと導通報知ランプのLEDを頒布に入っていた部品から高輝度タイプに変更する予定なので電流制限抵抗も変更する必要があるため現状未実装です。
 特に使用時待機中の消費電流をほとんどが電源オン表示のLEDなので現状のOSG8HA3Z74A(100mcd/IF20mA)から無茶苦茶明るい純緑525nmのLEDであるOSG5DA3133A(Typ.7000mcd/IF20mA)へ変更する予定。実際の回路内で試したところ電流制限抵抗も1kΩから4.7kΩまで大きくしても十分視認できる明るさです。
 導通報知の赤色LEDであるOSR5JA3Z74A(330mcd/IF20mA)も高輝度の青色LEDであるOSUB3133A(Typ.2500mcd/IF20mA)に変更の予定で、こちらも同様に試してみたところ電流制限抵抗も100Ωから220Ωへ大きくしても十分明るい表示にできそうです。

 まだ筐体フロントパネルの加工が残っていますが、前回同様測定リードは本体直接引き出しでは無く、分離できるバナナプラグ&バナナジャックで組み上げる予定です。また作例では基板の上むきに導通報知のLEDが実装されていましたが、電源と同じくフロントパネルに実装してチェッカーが上向きでも下向きでも導通の確認を光信号で確認できるようにする予定です。

余談1:
 当初の初期モデルの組み立てが2009年の9月で、記事にしたのが翌月の10月。発音体の更新で改造したのはそこから3年ちょっと経過した2012年の年末。大変ありがたい事に当初の組み立てから13年も経過していますが何のトラブルも無くずっと活用させてもらっていて大変重宝しています。今回のアンプ付きは職場の作業用で使っていた旧モデルを更新し、今まで使用していた旧モデルは自宅の作業場で活躍してもらう予定です。

余談2:
 前回製作時には気づいていなかったのですが、8pの丸ピンICソケットがロー・プロファイルのICソケットでした。狭い筐体の中に入れるには通常の丸ピンICソケットでは上方向(蓋方向)のクリアランスが取れずに蓋が閉まらなかったのかと推測しています。
 なかなかロープロファイルのICソケットは出会えないので、私の場合は40pとかの多ピンのロープロファイルICソケットを切って使う事が多いですね。

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