PCM1792 DACユニット(#8)

 オーディオ系を全て接続して動作確認。

PCM1792 DACユニット
 PCM1792 DACユニット(仮組み)

 MPU周り以外Amanero Combo384を含む全てのオーディオ関連ユニット基板を仮組みして音出しテストを行いました。Amanero Combo 384は固定しましたがそれ以外はなんとなく配置の未固定です。全体をケースに収めるにはいつも使用している訳ありケースType106-140ではスペースが足りないため奥行きのあるType106-190を使用しています。今回追加した電源フィルターと追加予定の制御用MPU周りを使用しなければ今までと同じType106-140でも収まるでしょう。
 PCM1792はデフォルトで44.1kHz/24bit/左詰のI2SのPCMデータを受けることができます。とりあえずAmanero Combo384から連なるそれぞれの基板を接続し、最終的に不平衡出力に音声信号が出力されている事を確認しました。音出しするだけならこのままの状態でも十分楽しめます。
 今回のユニットはアナログ部処理の基板が2枚あるため、筐体内の設置面積を減らすためアナログ部を二階建てにしています。コネクタが電源用のXHだけなら問題ないのですが、オーディオ系に2550/QIを使用している事から下段と上段の基板間クリアランスを最低でも20mm確保する必要があります。それでも横から滑り込ませてコネクタを挿抜できないため下側の基板のコネクタを挿してから上の基板を取付・固定すると言う組み立て手順が必要になってしまっています。
 スペーサーを25mmにすれば二段重ねの状態のままでもコネクタを挿抜できるのですが、そうすると上段の基板に2550/QIコネクタを挿すと筐体内の高さに収まりません。現状でも上側基板の2550/QIの収まりがギリギリです。オーディオ系もXHコネクタを使用すれば良いのでしょうが、コネクタの実装面積が大きいため小さい基板に収めることができません。なんとも悩ましいところなのですが、とりあえず筐体に納めることができますので代替策が見つかるまではこのままの実装で製作を進めるしかありません。

【余談】
 当初USB経由でオーディオデータを流しても最終のオーディオ信号が一切出てこないという現象で悩まされました。オーディオストリームを止めるとPCM1792のデータZERO検知信号はちゃんと出てきていてオーディオデータそのものは受信処理されているのは確実なのですが、どういうわけか後段のI/V変換から一切信号が出てこない状態で平衡不平衡+LPF基板に何も信号が到達していない状況でした。I/V変換を行うOPAMPの電流負荷抵抗にかかる電圧をオシロで確かめたところ一切電流が来ていない状態で抵抗にかかる電圧がゼロのフラット状態。
 基板や配線の間違いが無い状態でしたのでなぜ動作しないかの結構心理的ダメージ(苦笑)がありましたが気を取り直して実装している部品やモジュールの仕様などを再調査したところ、±15Vに使用しているDC-DCコンバータが絶縁タイプである事が判明。アナログ系とPCM1792の間のGNDが浮いてしまっていた事で電流出力が正常にアナログ系に流れていないため何も信号が出るはずがない状態になっていました。
 改めてPCM1792基板とI/V変換基板との接続にGND線を追加する修正を行い接続し直したところ正常に動作を確認できました。これは電圧出力のPCM1791では気付かなかった事案で、いやはやとんだお粗末な原因でした。

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