紫外線センサー

 随分と昔に紫外線センサーを購入していたのですが放置状態の死蔵部品になっています。

紫外線センサーモジュール(ML8511)
 紫外線センサーモジュール(ML8511)

 紫外線センサーは一般的にフォト・ダイオードの一種で、紫外線を照射することで生じる起電力を測定することで測定光の強度がわかるセンサーです。このデバイス元は沖電気からリリースされましたがその後半導体部門がROHMに合併され、さらにラピスセミコンダクタへと移管されました。現在は製造中止しており市場在庫でしか入手できませんが、センサーチップ上にアンプが組み込んであり出力を直接A/Dにかけることのできる電圧レベルで得られる便利なセンサーです。
 センサーチップにUV透過性樹脂を充填してあり(おすすめできませんが)直接触っても問題ないパッケージングとなっています。UV-AおよびUV-Bに感度があり、ピーク波長は365nm。
 今回は厳密な数値測定をするのではなく測定値を簡易的に表示できるよう、LM3914を使ってレベル表示することにしました。
 遮光時に1.0Vのオフセット電圧が出ていますのでRLOを1Vに(実際は遮光してレベル表示が出ないよう可変抵抗で調整)セット、最大値は10mW/cm2入射時出力の2.2VをフルスケールになるようLM3914N-1のフルスケール電圧RHIには電源電圧の変動に引きずられないように内部リファレンスを利用して2.2Vに調整します。このスケールですと概ね1セグメントがUV-Indexの1単位にあたり全点灯すればUV-Index 10に相当する表示となります。

簡易紫外線強度測定基板+2系統電源基盤
 簡易紫外線強度測定基板+2系統電源基盤

 電源はセンサーに3.3V、LM3914には5Vと2電源必要です。携帯性を考えてNiH電池2本(2.4V)を電源と想定してHT7733AとHT7750Aを使い昇圧して回路電源とし、ノイズ対策としてHT77XXAの電源出力ラインにはOS-CON(1000µF/6V)と積層セラミックコンデンサ(0.1µF+0.01µF)を並列に入れています。
 表示はバー表示とドット表示のどちらかをジャンパーピンで選択できるようにしてあり、簡易的な紫外線強度の測定表示としては十分だと思います。
 筐体に組み込む場合、センサー窓には石英ガラスや紫外線透過アクリル樹脂などの紫外線透過率の高い部材を使用しなければなりませんが、結構お高いので手を出すのをためらってしまいます。
 とりあえず現状の基板むき出しの状態で遊んで様子を見てみます。

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