在来線技術試験車

 次世代鉄道システム開発のための試験車。

U@tech
 U@tech
 先頭車両からクヤ221-1・サヤ213-1・クモヤ223-9001
 撮影2015年10月

 一度ちらっと記事に書きましたが詳細を記事化しました。
 車両は2019年に廃車扱いとなり現在は走行していません。
 2008年度から開発に着手、2012年度から嵯峨野線に試験設備を設置して走行試験を実施、2015年からは異常時に対応するための機能を中心に試験を実施、2017年度までに実用化に目処をつけるため開発を続けていました。
 「安全・安定輸送の確保」「サービスの向上・運輸収入の拡大」「コスト削減」「地球環境 への配慮」の4つを柱とした開発を目指しています。
 デジタル伝送制御による沿線無線WANとの通信、制御の分散・冗長化などによる車両トラブル時における遅れを出さないようなシステムを短期的目標としました。次いでATSに加えて車上主体列車制御システムと地上との伝送による車両状態把握システム、試験台車による走行状態のリアルタイム計測とそのフィードバック、全閉自冷式永久磁石同期電動機による省エネルギー化などの開発・試験を行っていました。
 ちなみに車両名のU@techは「あなた(you)=お客様」やアーバンネットワーク、ユビキタス、未来(フューチャー)を意味する「U」を冠した名称だそうです。

 参考:
 在来線試験車「U@tech」での取り組みの概要
 DOI https://doi.org/10.11499/sicejl1962.45.815 
 

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