計量に用いる枡にかけた用法。
うまい魚あり〼
1文字削るために用いるというより言葉遊び的な用法です。
江戸自体に用いられていた計量器である「枡」を上から見た形から作られた記号で「ます」と読みます。
枡ですが正確には斜め線が示すように升の隅から隅の対角線に鉄製の棒を渡した穀物用の枡である「弦掛枡(つるかけます)」を模したもので、使い続けることで擦り切れてしまい正確に計量できなくなることを防ぐための補強が入った枡を模した記号です。
枡が日常生活で使われていた江戸時代では普通に使われていた用法ですが、生活に枡がほぼ使われなくなった現代では、このように敢えて当てるのは特殊な用法と言えるでしょう。