MUSES 8920 ヘッドホンアンプ

 デジットキットの回路をフルスクラッチで製作。

MUSES 8920 HPA (デジット キットベース)
 MUSES 8920 HPA (デジット キットベース)

 デジットからキットで販売されているHP_8920_AMP(記事はこちら)の回路を元に使用部品を好みに合わせて変更し、電源周りの回路も一部変更をして製作してみました。

MUSES 8920 ヘッドホンアンプ基板
 MUSES 8920 ヘッドホンアンプ基板

 電源は10kΩで分圧し仮想GNDを作成していますが、デカップリングのコンデンサを分圧した上下へコンデンサを移動、接続コンデンサもOS-CONのSEPC 1500μF/6Vにしました(オリジナルは220μF/16V ニチコンKT)。まだ余裕があるので更に足す事も可能です。
 入力のカップリングコンデンサをMUSE バイポーラの22μF/25Vに、出力のカップリングコンデンサを東信のUTSJ / Jovialの470μF/16Vにしています(オリジナルの構成は積層セラミックXL8 15μF/16VとニチコンKT 470μF/16V)。
 抵抗類はオリジナル通りのDALE/VISHAYのCMF-55も用意していたのですが、ちょっと別のカーボン抵抗を試したかったのでタクマンのオーディオ用カーボン皮膜抵抗のREXで組み上げてみました。
 着せ替え式ヘッドホンアンプですが、やっと電源を006Pタイプの電池ボックス付ケースのタイプを採用して、9V電源を使う事ができるようになりました。
 着せ替え式のレイアウトを踏襲し、基板との接続部分はいままでのレイアウトと全く同じにしています。電池ボックスからの電源入力コネクタ、電源スイッチへのコネクタ、左右オーディオ信号入出力コネクタ×2、入力部共通GNDコネクタとパイロットランプLEDへのコネクタです。
 全て同じピン配置ですので、基板と電源以外の入出力ジャックやボリューム類などはいままでのUM-3×2電池ボックスのケースのまま使えます。一応使い分けをしたかったので、ケースだけ入換えではなくこのインターフェース部も新たに同じ形式で作成してます。
 さて、試聴。初めにテストでNJM5532DDを使ったのですがさっぱりな音でしたのであまり期待はしていなかったのですが、MUSES 8920に変更したとたんウソのような高再現性の奇麗な音に変身。さすがMUSES 8920です。というか、この回路定数は他のオペアンプだとイマイチな音になるのかもしれません。音的にはびっくり度がLM4881のヘッドホンアンプを製作した時と同じかそれ以上の出来上がり。うっとりするような音になりました。
 しばらくはOS-CONなどのエージングを兼ねて持ち歩いて聴いてみる予定です。
 抵抗はCMF-55でもうワンセット分ありますので、抵抗違いでもう一組製作する事も予定中。電源デカップリングコンデンサはニチコンのLFにするかもしれません。
 筐体が大きいのが難点ですので006P電池へのアクセスが良いままなんとか小型軽量にできないかいろいろ思案しています。

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