久しぶりに参加させて頂きました。
製作体験会会場
共立電子本社1F セミナー室
会場の様子
今回は寒かったせいか、参加者の出足は遅めの方が多かったようです。11時から開始なのですが、両日ともその段階では2〜3人。昼を回ったあたりから徐々に参加者が増えて、昼下がりにはほぼ満席という状況でした。
自分の製作にかかり切りになっていたため、参加していた方々の製作物の写真を撮れておらずご紹介できないのですが、製作されていた諸々をお伝えしますと…。
なぜか人気だったのが「回転灯コントローラー実験セット(KAITEN_555)」です。二日にわたって別々の小学生の方が製作していました。3相ブラシレスDCモーターが使われた回転灯をタイマーICの555を使ってPWM制御を行い、回転数の制御を行うというもの。回転灯にPWM制御端子があり、PWM制御信号を送り込む事で回転の速さを調節できます。
光り物+モーター系ということもあるのか、お手軽な割に派手で、出来上がりの結果がよく判るのもポイントでしょうか。屋外使用できない回転灯なので、一般家庭の中で実際に使うシーンがよく解りませんが…。
MCカートリッジ用のイコライザーアンプを前回から継続して製作している方が筐体加工と筐体内配線の作業。ついに2日目に完成しました。電源部とイコライザーアンプ部が別々の筐体。正負電源を3Pキャノンコネクタで接続するなど、自作ならではの製作物でした。
また、筐体の工作が必要な自作ギターアンプキットを製作されている方がいらっしゃいました。デジットからエフェクターのキットが出ている事をご存じなかったようで、次回製作の楽しみが増えたようです。
また、いつも意欲的にエフェクターに取り組んでいる参加者の方が、製作をしていたのですが動作がうまくいかないセットのチェックと改修に取り組んでいらっしゃいました。なかなかトリッキーな配線をされているせいか、スタッフの方も追いかけるのにかなり苦労していたようです。
オマケ
音箱(勝手に命名)
今回のスタッフ方のの力作。
一見シンセサイザーに見えますが、実はサウンドジェネレーターと言う方が正解なもの。外部からのCVとGATEで音が鳴るのはシンセサイザー的なのですが、その中身はワンチップのデバイス。
メイン基板
廃番のデバイスですがゲーム用途を意識したサウンドジェネレーターICであるSN76477を使用した音箱。外装はプラモデルで使う塗料を使ったそうで、なんとなくミリタリーな雰囲気がします。このつまみが多数並んだパネルの構成は、かなりアナログシンセっぽいですね。
ちなみにデバイスは共立エレショップで販売中のもよう。
キーボード?
言葉は合っているが意味が違うような気が…
このロートルな音箱を鳴らすためのCV/GATE発生をしているのが不思議なキーボード。というか、これはプッシュホン(601-P)のボタン部分ですけど(笑)。12音階を12個のキーに割り当てています。左側に並んでいるプッシュボタンはオクターブ変更のボタン。
ここでマトリクススイッチのはずのキーボードでなぜ12音階が鳴らせると思った方、鋭いです。
キーボード内部
実はこのキーボード、ワンチップマイコンが搭載されているのです。PWMを利用してCVを生成、GATE信号生成のほかキースキャンなどとともに完全デジタル処理という何気にすごい製作物。ハードウェアの製作より、このソフトウェアの方が面倒だったのではないかと思えます。
今回もいろいろと設備を場所を提供・利用させて頂きお世話になりました。この場を借りて御礼申し上げます。