Volumio 1.55でWDC-150SU2Mを使うまでの手順をまとめてみました。
いろいろトライしてみましたが、最終的にこちらのRaspberry Piのフォーラム(英語)の記載内容を参考にさせて頂きました。
まずVolumio 1.55を普通にSDカードへ書込みを行います。書込みの手順等は私の過去の記事をご参照ください。
書込みを行ったSDカード(Volumio 1.55)でまず起動します。eth0がDHCPでIPアドレス自動取得となっているので、起動時にHDMIなどでディスプレイをつないでいると取得したアドレスが表示されますのでそれを利用してリモートでログインして設定を行う方がコマンド実行結果のスクロールバック等ができますので、PC上のターミナルソフトを使って作業した方が便利だと思います。
SDカードにVolumio 1.55をインストールしWDC-150SU2MをUSBに挿入した状態で起動すると、とりあえずUSBに接続されたデバイスとして認識されますので、この状態でRTL871Xのドライバをインストールします。私の場合、先にrpi-updateコマンドでファーム等のアップデート行う等した場合、上手く行きませんでした。
以下は有線のeth0側がインターネットの接続できるネットワークにつながっており、作業は事前にrootでログインもしくはsuコマンドでrootになった状態で行う事を前提としています。
volumio# cd /tmp volumio# wget https://dl.dropboxusercontent.com/u/80256631/install-wifi.tar.gz volumio# tar xfz install-wifi-.tar.gz volumio# ./install-wifi Your current kernel revision = 3.18.5+ Your current kernel build = #748 Checking for a wifi module to determine the driver to install. Your wifi module is Bus 001 Device 004: ID 056e:4008 Elecom Co., Ltd And it uses the 8188eu driver. Checking for a new 8188eu wifi driver module for your current kernel. There is a driver module available for this kernel revision. Downloading the 8188eu driver. Installing the 8188eu driver. A version of the driver 8188eu.ko is already loaded and running. You will need to reboot to load the new driver. volumio#
と表示され、ドライバのインストールが終了します。
(Volumioのインストールイメージによってはカーネルとビルドのリビジョンが上記の表記リビジョンと異なるかもしれません)
wgetコマンドでダウンロードしたインストーラスクリプトはカーネルのリビジョンとビルドに対応したバージョンのドライバを探し出してインストールしてくれます。見つからない等のエラーが表示された場合、残念ですがこの手順ではインストールできませんので、もっと面倒なドライバのソースからビルドする必要がありますが、今回はそこまで入れ込む事をしていませんので、詳細は他のサイト掲載の情報をご参考にして下さい。
インストールされた新しいドライバを有効にするには再起動(reboot)する必要があります。
再起動するとドライバが読み込まれますのでlsmodコマンドで確認しましょう。
volumio# lsmod
Module Size Used by
....
8188eu 933473 0
...
cfg80211 472025 1 8188eu
rfkill 22347 1 cfg80211
これらが表示されればドライバは動作している状態です。
続いてhostapdとisc-dhcp-serverをインストールするのですが、Volumio 1.55のディスクイメージからインストールしたディストリビューションのリポジトリ上にhostapdがありません。そのため、apt-get updateを実行(決してapt-get upgradeは行わないでください)してリポジトリの更新を行います。
リポジトリの更新を行ったら、hostapdおよびisc-dhcp-serverをインストールして設定ファイルの書き換えを行って目的にあった設定を行います。
hostapdの設定内容中、以前の記事で掲載していたhostapd.confの記述中でdriverの指定をしていた行は削除して、自動で選択されているドライバを使うようにしてください。
この記事を読んだ方々が、無事インストール終了、設定が完了してWi-Fi経由でVolumio 1.55に接続できるようになることをお祈りしております。
ちなみにUSB Wi-Fiアダプタを電源オン時に挿入もしくは引抜きするとシステムが再起動しますのでご注意を。また、今回は802.11gでの接続を確認しましたが、802.11gのバンド幅は最大54Mbpsです。最近流行のハイレゾ音源を圧縮無しのフォーマットでWi-Fi経由で流そうとするとバンド幅が足りません。もっと高速の802.11nや802.11acの規格で接続できる環境をお勧めします。現状のWLI-UC-GNMのnl80211ドライバでは802.11nでの接続は確認していません。