CO2センサー

 新型コロナ感染症での飲食店舗用な対策ではないのですが。

MH-Z19C
 CO2センサー(MH-Z19C)測定中

 簡単に空気中の二酸化炭素(CO2)濃度を測定できるセンサーが出ていたので試してみました。今までアナログ式のセンサーは多数知っていますが、デジタルで数値を直接得られるのは便利そうだと思い入手。
 PWM出力とシリアル出力のどちらも使えるタイプで測定にはNDIR(Non Dispersive InfraRed)方式を採用しています。パッケージが金色をしているのは赤外領域だと銀やクロムなどよりも金の方が反射率が高いため雑音レベルを下げる目的で赤外線のシールドをしているのではないでしょうか。
 NDIRセンサーは焼損したりガスの曝露によって劣化が無く極めて長寿命のセンサーで、他のガスによる干渉もほとんど無い優秀なセンサーです。測定中に内部で赤くLEDが光っていますが、たぶん本命の測定は赤外線LEDが同時に光っていると思われます。
 このモジュールはPWM出力とシリアル信号でのデータ出力で測定値を取り出す事ができ、PWM出力では400〜2,000ppmのレンジでシリアル出力の場合は400〜5,000ppmまで測定する事ができます。シリアル出力ではダイレクトにCO2濃度(ppm)が数値で’得られるので大変便利です。
 とりあえず既存のAM2303温度・湿度センサーと組み合わせて、気温・湿度に加えてCO2濃度も表示するサンプルプログラム作って確かめてみました。
 Arduino nanoのテストボードを使ってセンサー類とは2550コネクターで接続。LCD表示器はI2C接続のアダプタボードを使って接続・制御しています。センサーの入出力ピンヘッダのピンの並びは2.54mmピッチでなのですが、ヘッダ間が29.54mmと微妙に2.54mmピッチにハマらないのでちょっとズルをしてヘッダソケットで吸収しました。
 実際に測定してみると部屋の換気をしばらくしない場合と、換気を行った場合の数値に明らかな差がでましたので、正常に動作している様です。息を吹きかけたりすると一気に1,000ppmを越えた数値が表示されます。高い値から低い値への遷移は少し時間が必要な様で、数十秒〜数分ぐらいの感じでした。
 様々なセンサーがモジュール化されたりインテリジェントな機能を備えて来ていて、昔のようにアナログ出力をA/D変換して数値化する必要が無いのは大変便利であり難い事です。
 ただし注意が必要なのはセンサー類の確度や誤差範囲を頭に入れておかないとなりません。そのままの数値はちゃんと校正していないセンサーの場合は厳密な数値ではなくちょっと精度の良い目安程度だと考えておくべきでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA