ようおこし

 大阪弁のやわらかいイメージが良いのでしょう。
食彩楽酒「おいでやす」
 食彩楽酒「おいでやす」
 以前の記事「ごめんやす」でも同じ店名がありました。
 客が「ごめんやす」と入ると「おいでやす」と店の人が返します。
 「ごめんください」で「いらっしゃいませ」が標準語の表現ですね。桂三枝(現在は6代目桂文枝)のネタで「いらっしゃ〜い!」と言うのがありましたが、元々の古い大阪弁にはこの表現は無く、大正以降の比較的新しい表現だそうです。
 タイトルの「ようおこし」は、もう少し丁寧な言い方で「よくいらっしゃいました」の意味ですが、大阪弁だと意外と略されてしまい「おこし」だけだったりします。もう少し敬語になると「ようおこしやす」とか「ようおこしやしてくれましたなあ」になります。
 このあたりの言い回しになると、さすがに言ってくれるお店がほとんど無くなります。ご年配の方が店番をしているお店では稀にありますが、若い人の店ではまずあり得ないお迎えの言葉です。

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